BB戦士 三国伝 劉備ガンダム パチ組みレビュー

祝・BB戦士三国伝10周年!!
ということで、記念すべき三国伝1体目のキットであるBB戦士300番『劉備ガンダム』のパチ組みレビューをしてみたいと思います。
劉備ガンダムは三国伝の主役だけあって様々な姿のものがリリースされましたが、これは本当に一番最初の劉備ですね。
2007年6月発売、価格は500円(税抜)です。
前から。
それまでのシリーズに比べ、やや頭身が高くすらりとした印象を与える所謂『三国伝体型』の始まり。
三国伝シリーズにはモチーフとなるMS「演者」が設定されており、劉備ガンダムの場合は『RX-78-2 ガンダム』。
安心と信頼のファーストガンダムモチーフということで、まさに主人公。
『PC-300』というポリキャップが採用され、可動範囲やスタイルの良さをある程度保ちつつ、低価格や組み立てやすさを実現しています。
後ろから。
赤い『爪龍刀』と青いアニメ版でなくなったことで有名な『牙龍刀』のふた振りの剣を装備しています。
背中の赤い翼は展開式。
背負い物を外すとジョイントが。
鎧を外した軽装姿。ここからさらにトサカ部分も外せます。
このシンプル極まりない姿から、改造素体として大いに愛されたキットでもありました。
ここまで安価でここまで余分なものを取っ払えるキットは、今見ても十分革新的だったと言っていいでしょう。
三国伝はアニメ版からの後追いな自分がそのあたりの事情を偉そうに語ってしまうのもなんですが…
ファンからはランナータグ名の『ホンタイ1』に由来する『ホンタイさん』の愛称でも親しまれています。
極めつけは今は亡き旧三国伝公式サイトで『命を育むホンタイ…』とネタにまでされたほど。
この後も様々なキャラにランナーが流用されており、まさにそのホンタイ力の高さが伺える作りとなっています。
腕はヒジ関節こそないものの、デフォルトでやや角度がついているため、根本で回転させるだけである程度表情をつけてやれます。
ボールジョイント式なので多少開いたりすることも可能。
顔の造形のレベルも武者烈伝を経て、シリーズ全体でさらに高水準に。
今見てもかなりのイケメンさん。
パッケージ絵っぽいポーズ。
レジェンドBBに比べると下半身はどうしても動きをつけにくい…。
しかし翼を展開してシルエットに変化をつけられるのはとてもいいと思います。
伝説の三候の一人である龍帝の魂を継ぐ者の証『龍帝剣』。
アニメ版のような覚醒形態はありませんが、こっちはこっちでシンプルにカッコイイですね。
なお派生キットにも大体付属しているのでシリーズを追いかけているとよく溜まることでも有名。
ちなみに手の穴が縦長に空いているので、少しだけ角度を付けて持たせることも可能です。
「星龍ゥゥゥ斬!!」
時期的に仕方ないんですが、スタンド穴が存在しないので浮かせて飾るには挟み込みタイプのアームを用意する必要があるなどちょっと工夫がいります。
後のパワーアップ形態であるストライク劉備と。
アニメ版ではなくBB戦士版コミックワールドからの地続きなので、流れ的にはこうなるんですよね。
レジェンドBB体型との違いもよくわかると思います。
下半身…というか脚部分のボリュームが一番大きいですね。
軽装モード比較。腰の角度直し忘れてる…
レジェンドBBで色々とブラッシュアップされてるとはいえ、それでもそこまで見劣りしませんね。
つくづく名キットです。
そして鎧交換!!
レジェンドBBフォーマットへの移行後も高いレベルで互換性が保たれているため、このような芸当もできます。
自分同士なだけあって何の違和感もないぜ!
左はもうちょっと手を加えるだけで完全にレジェンドBB仕様の劉備ガンダムにできそうなレベルですね。
もちろん完全にというわけではなく、腰部分は微妙に経が合わず、他の部分も緩かったりキツかったりと言った部分もあるのであくまでもサブ要素ではありますが。
三国伝シリーズでは元々鎧交換で遊びの幅を広げることが売りの一つになっていたため、他のシリーズに比べるとそのあたりの互換性がかなり高く取られています。
(もちろん対応度合いはキットによってもまちまちだったりもしますが)
オリジナル改造をする場合に非常に重宝する要素で、三国伝特有のリリースキットの多さがそのままレジェンドBB以降にも繋がる財産になっていると言ったところでしょうか。
ついでに本体側の話をしますと、三国伝とレジェンドBBでは使用しているポリキャップの都合で、手首・腰・脚の付け根は互換性がありません。
なので、上の画像で言うと腰パーツだけまるごと入れ替えるような改造はできないということ。
それでも十分すぎるぐらい幅が広がりますが。
「まさか龍帝様なのか…!?」
最後は公式サイトのコミックワールドネタで〆。
スタイルよし、造形よし、拡張性よし、BB戦士300番に相応しいキットです。
三国伝10週年に合わせて今月再販される(別記事参照)ので、もう持っている方もまだ持っていない方もこの機会に買ってみるのもいいのではないかと思います。
何と言っても安いしね!
来月の貂蝉キュベレイが楽しみだ…。