フィギュアライズラボ ホシノ・フミナ パチ組みレビュー
最近全然レビュー記事書いてませんでしたが、このビッグウェーブには乗るしかない!ということで2018年6月発売『Figure-riseLABO ホシノ・フミナ』のレビューをしていきたいと思います。
価格は5,500円(税抜)。
発表時から大きな反響を呼んでいたこのアイテム。
というのも、単なる組み立て式スケールフィギュアというだけではなく、バンダイがその持てる技術を注ぎ込み、『肌の血色表現』を成型色で行ってくるという凄まじい発想を実行にかかってきたため。
どこまで行こうというんだバンダイさん…!
箱はこのような見た目・構造になっており、プラモデルというよりも本当にフィギュア然としています。
サイズはHGガンプラと同じ程度の幅で、厚みが結構あるといった感じ。
内箱に収められたランナーはこんな感じに…うおう。
ここまで衝撃的なビジュアルのパーツ群が未だかつて存在しただろうか。
というレベルのインパクトがあります。
お値段は並のMG以上ですが、パーツ数はこの通り非常に少なく、ただ組むだけならサクサクいけます。
ランナー紹介。まずはAランナー。
脚の切り身ですね。
レイヤードインジェクションが使用されており、二層構造になっています。
中にはプラがしっかりと詰まっており、これだけでも結構な重量感があります。
色んな意味でプラモのパーツとは思えない。
続いてBランナー。
こちらも同じくレイヤードインジェクションで成形されたパーツです。
A・Bともに結構ゲートが太いですので、切り出す際はご注意ください。
Cランナー。
これはフィギュアライズバストでも見られるレイヤードインジェクション仕様の顔パーツですね。
ここにも血色表現を赤いプラが使われており、この時点で既にチークまで施されています。
Dランナー。
レイヤードインジェクションの瞳パーツとその他のパーツが数点。
こちらもフィギュアライズバストでお馴染みです。
Eランナー。
多色成形で様々なパーツが配置されています。
このテカテカぶりを見てもらえればわかるように、黄色と黒のパーツはグロス成形になっています。
そのため結構堅く、組み立ての際にちょっとはめ合わせるのに苦労するかも知れません。
本キットはSTマークのつかない15歳以上対象のキットということもあり、シャープな部分もあるので破損などにも注意しましょう。
何気にポニーテールに5パーツも使われており中々豪華。
F1ランナー。
両腕と首元のジョイントです。
こちらはレイヤードインジェクション成形ではありませんが、マット成形で安っぽさを感じさせないものになっています。
ぶっちゃけ普通ならこれだけでも十分すごいんですけど、このプラモは普通じゃなさすぎる部分ばっかりで感覚が麻痺しそうだ…。
F2ランナー。
水飛沫をイメージしたスタンド。
実に涼し気なクリアブルーです。
ジョイントは完全に専用設計なので、他に流用したりというのは難しそう。
それでは一気に組み立て。
パチ組みするだけでこんな感じになります。
おそらく1/6~1/7ぐらいに相当するスケールということもあり、そのボリュームと完成度にちょっとした感動すら覚えますね…。
うっすら見えていますが、どうしてもゲート跡は残ると思います。
自分はゲートを少し残した状態から320番→800番→1000番のペーパーで処理を行いましたが、上手い人ならもうちょっとは目立たないようにできるのではないかとも…。
自分はこれぐらいでも十分満足。
後ろから。
何がとは言いませんが素晴らしい。
とんでもないものを作ったなぁバンダイ…。
血色表現は後ろからの方がよくわかると思います。
特にヒザ裏周りが顕著。
赤いゲート跡は見えにくい位置に来るようになってまずが、さすがに完全に隠れるという訳にはいかないですね。
とは言え特定の角度でもなければそこまで気にはならないかと。
つい色んな角度から撮りたくなりますねこれは…普段スケールフィギュアとかは全然買わないんですが、好きな人の気持ちがちょっとだけわかった気がする。
うーん、楽しい。
お顔はこんな感じ。
設定からはちょっと離れてる感じですが、かなりカワイイですね。
個人的にはとても好き。
チークやアイシャドウも成形段階で施されているのがよくわかります。
ただアイシャドウはちょっと好みが分かれるかも。
髪や耳などは普通のプラモと同じく単色ですので、このあたりは塗装やウェザリングで手を入れてあげてもいいと思います。
フィギュアライズバストとの比較。
全身だけあってすごい差です。
わかりやすいようにバストアップでの比較。
フィギュアライズバストと大体同じかちょっと小さいぐらいかな?
原型はどちらも田中冬志氏によるものですが、雰囲気というか方向性が全然違ってて面白いですね。
ちなみにジョイント部分は構造から規格まで全く違うので互換性はありません。
やろうと思うと結構な改造が必要になります。
すーぱーふみなとの比較。
HGとしては大型のふみなとでコレなので、そのボリュームの程がご理解いただけるかと思います。
最後にゲート跡についての図…なんですがもう見た目が大事件。
矢印の部分がゲート跡で、目立たなくはなりますがうっすら残ってるのがわかるかと。
ペーパーかけてこれなので、普通にニッパーで切り出すだけだともっと目立ってしまうと思います。
少なくともペーパーとかナイフとかで何かしらの処理はしてあげた方がいいかと。
単純な組み立てよりもそっちに時間を取られるキットですね…ここまで気合入れてゲート処理したの久しぶり…。
赤いゲートは当然といえば当然ですがペーパーかけてもこんな感じ。
上記の通り組み上げればかなり目立たなくはなりますが、レイヤードインジェクションの成形色を残したままここをどうにかするとなるとちょっと工夫がいりそうです。
……というわけで、もう色んな意味で衝撃づくしのガンプラであるフィギュアライズラボ ホシノ・フミナのレビューでした。
感想としてはもうバンダイの変態技術もここまで来たか…!という、とにかく感動するやら感心するやら。
第1弾からこれですからね。
健康的な可愛さとお色気を射出成形のみで再現するというとんでもない代物。
フミナ好きの人もそうでない人も是非一度手にとってみて欲しいところです。
ただその分生産管理などがかなり大変なようで、そこまで数が出ておらず発売日直後の今現在で結構な難民が出ている様子…。
とは言えバンダイのプラモということで、再販までにそこまで長い時間はかからないのではとは思います。
欲しい方も焦ってボッタ値のを掴んでしまわないようご注意を。
ちなみにフィギュアライズラボシリーズの第2弾は皆さんご存知の初音ミクで『衣装と髪』がテーマだということが既に決定していますので、そちらも楽しみです。